騒音・振動対策
(2) 検討した内容 ( 11行 )
①建設機械の稼働時の騒音・振動を低減するため、複数の建設機械を同時に使用する作業手順を極力少なくし、建設機械の作業を可能な限り周辺住宅から離すような計画を策定した。また、工事現場周辺の立地条件を調査し、全体的に騒音・振動を低減するような方法について検討した。
②工事用車両走行時の騒音・振動を低減するため、法定速度の厳守、過剰な積載をしないことなど、運転者への指導・教育の徹底について検討した。
③周辺住民との良好な関係が維持できるよう、工事概要を事前に周辺住民に説明して、協力を得られるようにすることを検討した。
以上の検討を行い現場で処置を講じた結果、工事は無事完了した。
(3) 対応処置 ( 7行 )
①可能な限り低騒音型の建設機械をして、騒音・振動を起こさない作業方法を十分に留意した。また、作業時間を厳守した。
②歩行者が多く歩車道の区別のない道路はできる限り避ける運搬ルートの計画とした。往路と復路を別経路にし、舗装道路や幅員の広い道路を選び、急な縦断勾配や急カーブの多い道路は避ける経路にした。
③付近の住民の方と事前に十分話し合い、少しでも快適なまちづくりになる工事であることを説明し、了解を得るように努めた。
濁水対策
(2) 検討した内容 ( 11行 )
①降雨時に土砂が、掘削土置き場から周辺環境水系の地下水、河川、湖沼などに流出しないよう、調整池を設けるとともに、裸地周辺には仮設沈砂池を設置するなど、濁水の流出防止策について検討した。
②地下の坑道内で発生する湧水の排水については、湧水の水質に応じ適切な水処理施設を設置することにより対応が可能である。湧水の水質が良好な場合には場内散水等に直接利用することが可能であり,放出量を低減できるため、その排出方法について検討した。
③地下の坑道内の作業エリアから発生する濁水、酸性やアルカリ性廃液に対しては、適切な水処理施設の設置など、保全措置を検討した。
以上の検討内容から現場での処置を講じた結果、濁水の流出が防止でき、工事を無事完成することができた。
(3) 対応処置 ( 7行 )
①コンクリート工事に伴い、高アルカリ性の排水や濁水が発生したが、切り回し水路と仮設沈砂池を設置して、工事範囲の排水が直接下流域に流出しないように対処した。
②排水の水質に応じて適切な水処理を施し、モニタリングによって水質を確認した後に放出を行った。
③埋立て工事により発生した濁水の拡散を抑制するため、濁水の発生が少ない工法を検討し、汚濁防止膜、汚濁防止フェンスを設置した。
地下水処理とコンクリートガラ
(2) 検討した内容 ( 11行 )
掘削工事において地下水を元に戻す方法、コンクリートガラを現場内で再利用する方法について、次の検討を行った。
①掘削工事部分をドライにするため、掘削部分の地下水は、掘削前にあらかじめ汲み上げられる。酸化・変質による水質の変化が土質へ及ぼす悪影響を避けるため、また地下水を下水へ放流することによる環境負荷を削減するため、汲み上げた層へ地下水を戻す工法について検討した。
②大きなコンクリートガラは、特定資材としてリサイクルが義務づけられているものの、現場内における破砕処理には多大な手間がかかることから、一般的には現場内でのリサイクルはされにくかった。本工事においては、コンクリートガラを現場内で再利用する方法について検討を行った。
(3) 対応処置 ( 7行 )
①掘削工事では、周囲に止水壁をつくり、取水用の井戸を掘るディープウェルを設置した。汲み上げた地下水は、そのまま完全密閉型の配管設備〈リチャージ・ウェル〉を経由して、汲み上げた層へ戻すことで、酸化・変質による水質の変化が土質へ悪影響を及ぼすこともなく、環境負荷の削減が図られた。
②小さな素材類だけでなく、コンクリートガラなどでも徹底的にリサイクルを図った。発生した約12,000m3のコンクリートガラを現場内ですべて破砕処理し、砕石として仮設道路・スロープ路盤材などに再利用した。この結果、CO2の削減にも寄与し、費用対効果も上がった。
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